誰と組むかを考えるときに
ビジネスでも研究でも、人との関わりは避けられません。
プロジェクトの成功も、研究の推進も、「他者」との協働が欠かせないからです。
しかし、協働にはリスクが伴います。
約束を守らない人、誠実さを語る一方で実際の行動が伴わない人、人当たりは良いが裏で人の足を引っ張る人など、こうした経験を経て、「人を見る目」の必要性を痛感します。
その際、最も信頼できる判断材料は、「言葉」や「雰囲気」ではなく、「日々の行動の積み重ね」であることを、私たちは経験的に知っています。
“巧言令色すくなし仁”
どれだけ立派なことを口にしても、締切を守らなかったり、いつも遅れてくるような人が、いざという時に責任を果たせるとは思いません。
一方、寡黙であっても、常に準備を怠らず、地道に役割をこなす人には、自然と信頼が集まります。
特に大学の研究や調査などは、数年単位で関係が続くため、瞬間の印象よりも日常のふるまいが人間関係を決定づけます。
ビジネスにおいては言わずもがな。
したがって、一緒に研究したい人や仕事を任せたい人は、感情や印象だけで判断せず、「実績」「継続性」「他者からの評価」といった行動の蓄積に着目するのです。
その人が実際にどのような価値観で動いているか、責任感があるか、周囲と協調できるかといった“継続性のある部分”は、にわかに取り繕えるものではありません。
だからこそ、「約束を守れるか」「誰も見ていなくても誠実に動けるか」といった点を見るようにしています。
とは言え、私は「人を見極める目がない」と、よく相方に言われるのですが。。。
まあ、何より大切なのは、自分自身も誰かから信頼される存在であることですよね。
誠実に、前向きに、日々の行動を丁寧に積み重ねていく、人の姿勢は必ず誰かが見ていてくれています。
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