「終身雇用」から「修身雇用」へ:働く意味をアップデートしよう。
かつての日本では、「終身雇用」が当たり前でした。
新卒で入った会社に定年まで勤め、年功序列で昇進し、最後には退職金で花道を飾る。
そういう人生設計が“安全牌”とされ、社会全体がそのレールに乗っていました。
でも、もう時代が違います。
転職は珍しくなくなり、企業も「一生面倒見ます」とは言えない。
私たちは、働き方そのものを見直す転換点に立っていると思います。
そこで、私から一つの提案。
「終身雇用」ではなく「修身雇用」へ、という考え方です。
「修身」とは、儒教の言葉で「自分を磨き、徳を積むこと」。
つまり、働くことを単なる生計手段にとどめず、「人として成長する場」と捉え直そう、という提案です。
修身雇用では、企業は“雇う”だけでなく、“育てる”環境を整える。
給料や肩書きだけでなく、「その人がどれだけ成長したか」が評価されるようになる。
仕事を通じて人間力を鍛え、視野を広げ、社会に還元していく、そんな働き方です。
これは働く側だけでなく、企業にとっても大きなメリットです。
人が育てば、やる気が出て、組織の力も上がる。
ただの“人手”ではなく、共に価値を創り出す“仲間”としての関係が生まれる。
会社が“学校”にもなり、“道場”にもなるわけです。
そして修身雇用は、「リスキリング」や「リカレント教育」とも非常に相性がいい。
一度の学びで一生働ける時代ではありません。
変化の激しい社会の中で、何度でも学び直し、スキルをアップデートしていく仕組みが必要です。
「食べるために働く」から「成長するために働く」へ。
働く意味そのものが変わりつつある。
会社は利益だけを追う場所ではなく、「人を育て、社会を良くする場」として機能する時代になってきたのです。
終身雇用が終わったのは、決して悲観すべきことではない。
むしろ、新しい働き方を創造する好機です。
終身雇用から、修身雇用へ。
雇う側も、雇われる側も、共に学び、共に育つ関係へ。
その先に、もっと良い社会が見えてくるはずです。
#修身雇用 #終身雇用
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