第31回はり師・きゅう師 国家試験問題(解剖学)の模範解答・解説

2023/02/26

国家試験 国家資格

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第31回はり師・きゅう師 国家試験問題(解剖学)の模範解答・解説
※不適当問題などはとばしてます。

問題15
細胞分裂時に消失するのはどれか
核膜●
染色体
中心体
ミトコンドリア
・細胞分裂時(M期)の前期に核膜は消失する。

問題16
胸郭について正しいのはどれか
胸骨角は第2肋骨と連結する●
頸切痕は胸骨体の上縁である
仮肋は肋骨弓の構成に関与しない
上大静脈は胸郭上口を通る
・頸切痕は胸骨柄の上縁にあり触知できる。仮肋は付着弓肋(8-10)、浮遊弓肋(11・12)からなり肋骨弓(7-10肋軟骨)の構成に関与する。ちなみに上大静脈は胸郭上口を通らない。

問題17
骨盤隔膜の主体をなすのはどれか
内閉鎖筋
肛門挙筋●
深会陰横筋
外肛門括約筋
・恥骨から尾骨にかけて骨盤底を支える筋肉や筋膜の総称で、肛門挙筋と尾骨筋が主体である。

問題18
下腿の筋で腱が内果の後下方を通るのはどれか
長腓骨筋
下腿三頭筋
後脛骨筋●
長母指伸筋
・内果の後下方(足根管:内果・踵骨・距骨・屈筋支帯で構成される)を通るものに後脛骨筋腱・長趾屈筋腱・長母趾屈筋腱・後脛骨動脈静脈・脛骨神経がある。

問題19
上大静脈に直接注ぐのはどれか
奇静脈●
椎骨静脈
内頸静脈
肋間静脈
・奇静脈は右上行腰静脈を介し総腸骨静脈と上大静脈をつなぐ。椎骨静脈・内頸静脈は腕頭静脈に注ぐ。肋間静脈は奇静脈に注ぐ。ちなみに、食道静脈や気管支静脈は奇静脈系に入る。

問題20
鼻腔について正しいのはどれか
キーゼルバッハ部位は鼻中隔の前端部にある●
嗅上皮は鼻前庭にある
上顎洞は下鼻道と交通する
鼻涙管は中鼻道に開口する
・キーゼルバッハ部位は静脈叢で鼻出血しやすい。ちなみに嗅上皮は総鼻道の篩骨師板にある。上顎洞は中鼻道に開口する。鼻涙管は下鼻道に開口する。

問題21
胃について正しいのはどれか
胃底部で幽門につながる
幽門では括約筋が発達している●
主細胞から塩酸が分泌される
大弯に小網が付着する
・幽門は胃の出口にあり幽門括約筋が発達している。胃底部は食道とつながる噴門の左側にある。固有胃腺にある主細胞はペプシノーゲン、壁細胞(傍細胞)は塩酸、副細胞はムチンを分泌する。大弯に大網が付着し、小網は小弯に付着する。

問題22
脳神経と神経節の組合せで正しいのはどれか
眼神経――毛様体神経節
下顎神経――翼口蓋神経節
舌咽神経――耳神経節●
迷走神経――らせん神経節
・副交感神経には翼口蓋神経節、毛様体神経節、顎下神経節、耳神経節などがある。ちなみに、毛様体神経節は動眼神経(副核)に含まれる副交感神経(瞳孔括約筋、毛様体筋を支配する)の神経節、翼口蓋神経節は上顎神経(三叉神経)に属するが、①翼口蓋神経、②大錐体神経(顔面神経から)、③深錐体神経(交感神経から)の神経線維が入る神経節、耳神経節は舌咽神経に属し耳下腺を支配する神経節、ラセン神経節はコルチ器と蝸牛神経との間にある。

問題23
眼球について正しいのはどれか
視神経乳頭では視覚の感度が高い
錐体細胞は主に明暗の識別に働く
眼房水はシュレム管に吸収される●
副交感神経は瞳孔散大筋を支配する
・眼房水は角膜と強膜との境界部にシュレム管(強膜静脈洞)で吸収される。ちなみに、視神経乳頭(視神経円板)は神経や血管の出入り口で視力が無い。錐体細胞は色彩を感じ黄斑の中心窩にある。虹彩内にある瞳孔括約筋は副交感神経支配(動眼神経)で、瞳孔散大筋は交感神経(頸部交感神経)支配である。


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※模範解答と解説の内容につきまして戸村多郎は一切の責任を負いません。
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